半端ない猛暑に思う
2018.8.3
今年の夏は、埼玉県熊谷市で気温41.1度の国内最高気温という「半端ない」記録をするなど日本列島は猛烈な暑さに見舞われています。
我々の日常の挨拶もつい、「暑いねぇ ! 」と、とっさに声が出てしまいます。畑仲間の間では「野菜が枯れる前に、人間が枯れてしまうね」と、冗談とも本音とも取れるような物言いをしてしまいます。それくらい厳しい暑さです。
現に総務省消防庁の発表によると、熱中症のため今年の4月30日~7月29日までに救急搬送されたのは累計5万7534人で、昨シーズン ( 5月1日 ~ 9月30日) の5万2984人を既に上回ったそうで、ちなみに亡くなられた方が125人もおられるそうです。今、マスコミ報道で「危険な暑さ」と言われているのは、このような厳しい数字があるからです。
こうした経験したことのない「異次元的猛暑」「異常気象」は、日本列島のみならず世界各地で山火事や干ばつ、熱波、熱中症による犠牲者が多数出ております。アメリカ合衆国のカリフォルニア州デスバレーでは、この7月に52度を観測して発生した山火事は、今もなお燃え続け、多くの犠牲者や被害を出し続けており、事態を受けたトランプアメリカ大統領は、「非常事態宣言」を出し、対応にあたっているが、被害は拡大をつづけています。一日も早く事態が収束に向かうように願わずにはいられません。
8月1日、気象庁は7月の天候をまとめて発表しました。平均気温が統計開始以来、7月の最高記録を更新した東日本。降水量は、豪雨や台風に見舞われた西日本の雨量は多く、「豪雨と猛暑」はそれぞれ30年に1度の「異常気象」だと総括し、8月中旬まで気温が高い状態が続くので、熱中症のリスクは引き続き高いと警鐘を鳴らしています。また、気象庁は連日の猛暑を「災害と認識している」と言っています。
これまで経験したことがない猛烈な暑さが、今も日本列島を襲っています。これまでに、熱中症の疑いで亡くなった方の9割相当の方が、60歳以上となっています。屋外で農作業中に倒れた人も目立つと言います。私自身もそんな環境下にいることを自覚し、熱中症にならないよう、より注意をして行動しなければと思っています。
春に、ようやく暖かくなったと思ったとたんに、季節外れの猛暑が始まり、猛暑が一段落したとたんに寒い冬が来る。「爽やかな春はどこ? 爽やかな秋はどこ ?」と言う声がより多くなっていくような気がする。そうならないように祈っています。